近ごろよく耳にする、「肌年齢」という言葉。ご存じの通り、実際の年齢ではなく、肌のハリやしわ、傷み具合をあらわす年齢です。
一般的にいわれている肌年齢のピークは、17歳。そこから先は、たとえ20代でも老化が進行しているというのだから、ピークの短さを儚むばかりです。
ところが、ケアをしっかりしている人とそうでない人では、老化の進行具合の差が大きいのも事実。
ケアや生活習慣によって、実年齢より若く見られる肌づくりをすることも可能だと思えば、なんだかやる気が出てきませんか?
そもそも、「肌年齢のピークが17歳」という考え方は、その年齢付近で成長ホルモンの増加がストップし、成長期を終えることから来ています。
でも、「17歳のころはニキビだらけだった……」「敏感肌で、コンディションが安定しなかった」などといったように、若いころの肌がピークという意見に、違和感を覚える人も少なくないのでは?
成長ホルモンは、生活環境や精神状態などの外的要因に大きく影響をうけるため、生物学的な年齢のピークが“一番肌がキレイな時期”とは限らないのです。
むしろ、年齢を重ね、自らの肌と長い時間をかけて向き合うことで、見えてくるものもたくさんあります。
自分の肌の傾向や弱点を知り、それに合ったスキンケアをチョイスできるようになるのは、ある程度年齢を重ねてからであることの方が多いはず。
「歳だから……」とあきらめるのではなく、ケアと心がけで肌年齢は驚くほど変わることを知ったうえで、スキンケアを今まで以上に楽しんでいただきたいものです。
もちろん、スキンケアは外側からのみならず、バランスのよい食生活や適度な運動など、内側からのケアも大切です。
年齢を重ねた今だからこそできるトータルケアで、常に「ピーク」と感じられる肌や身体づくりを心がけたいものですね。