「年齢を重ねたら、髪が薄くなったり抜けたりするのは仕方ない」と諦めている人の多いこと。
けれど、正しいケアを続ければ必ず髪のボリュームは甦ってきます。
リサーチによれば、必要なのはおよそ6ヶ月。
髪と頭皮のケアがもたらす嬉しい結果と、そのプロセスをご紹介します。
髪をケアしてもムダ?“急がば回れ”で美髪に
私たちは髪をケアしているとき、当たり前のように「髪に栄養を与える」とか「髪にいい成分」といった言い方をします。
けれど、実は今生えている髪には、もう生命が宿っていません。それを証拠に、髪を切っても痛くありませんよね。
抜くと痛いのは毛根部分が生きているからで、髪そのものはすでに「死んだ細胞」なのです。
ですから、今生えている髪を熱心にお手入れしても、劇的な変化は生まれません。
メイクで肌をキレイに見せるのと一緒で、髪のお手入れで「髪そのもの」がキレイになるわけではないのです。
それよりも大切なのは、髪が生まれる土台の部分、つまり頭皮をケアすること。
毛穴に皮脂が詰まっていたり、血行が悪くて硬い頭皮では、いい髪が育ちません。
髪をキレイにしたいなら、まずは頭皮をケアすること。
顔のお肌を清潔にしたり、潤いや栄養分を与えるのと同じです。
それが、明日の美髪を育てるベストな方法なのです。
コツコツケアを半年間実践できれば、確実に髪が甦る!
さて、ここでクイズです。髪は1ヶ月にどのくらい伸びるでしょうか?
正解はおよそ1センチ。
ということは、頭皮のケアを始めて1ヶ月くらいでは「抜け毛や薄毛が治った!」という変化を実感するのは難しいということになります。
けれど、ちょっと注意して髪や頭皮をじっくりチェックしてみてください。
ケアを始めたことで頭皮のかゆみがなくなった、髪の立ち上がりがよくなった、髪のツヤが出てきたといったいいサインが出ているはず。
肌のターンオーバーはおよそ28日ですから、注意して触れてみれば頭皮がふっくら潤っているのもわかるでしょう。
こうなればしめたもの。より太い髪、より元気な髪が育ってきていますから、ケアを続ければ続けるほど美しく豊かな髪が育ってきます。
CA101のこれまでのリサーチでは、「ボリュームが出てきた!」「髪がキレイと言われた」といった、はっきりわかる変化が出てくるのは頭皮ケアを始めて約半年後という方が多いよう。
気長にケアを続けた人は確実に結果を出しているので、焦らずじっくり取り組みましょう。
髪は「余りもの」。貧しい食に注意を
ちなみに、髪は漢方では「血余」という言い方をします。血液を作った余りものでできているといった意味ですが、髪の状況を的確に言い表しています。
栄養が足りなかったり寝不足だったりと、ライフスタイルに問題があると髪には如実に影響が出るもの。
つい顔のお肌ばかり気にしてしまいますが、肌が荒れたり元気がないときは、髪にはもっと影響が出ています。
早く髪をキレイにしたい、ボリュームがほしいという人は、ライフスタイルを見直すのがおすすめです。
たとえばコンビニ食が続いたり、ささっと麺類で食事を済ませたり……なんて人は、髪にも肌にも大切なビタミンやミネラルが不足しがち。
また、健康な体をキープするには、毎食片手のひら分くらいのタンパク質が必要と言われています。
忙しくて食生活がアンバランスになりがちという人は、サプリメントに頼るのもいいでしょう。
また、栄養を補給したら、それを全身に巡らせるには「運動」もポイントに。
きちんと体を動かして血液を巡らせる習慣も必要です。といっても特別なことをする必要はありません。
目安は毎日40分のウォーキング。まとめて時間がとれない人は、エレベーターに頼らず階段を使うといった工夫でも構いません。
こういった生活の工夫と正しいケアがあれば、髪は必ず美しくなります。美容は決して裏切らないので、コツコツと続けて美髪を育てましょう。