『シャンプー迷子』という言葉があるくらい、売られている数は多いけれど、どれを選んだら良いかわからないシャンプー。
『いいシャンプーを使いたい!』と思うからこそ色々調べ、探すと思います。
シャンプーの目的は本来「頭皮の汚れを取り除くこと」。
頭皮の汚れとは古い角質や皮脂、皮膚常在菌など様々です。
「汚れを取り除く」というと簡単そうに聞こえますが実はとても難しいもの。
数千人の髪と頭皮を見てきた美髪アドバイザー田村マナも「きちんと頭皮のお手入れを出来ている人は1%にも満たない」と話しています。
また汚れを落とすことに必死になりすぎて必要な潤いまでも奪い、かえって乾燥を招くなど頭皮トラブルを起こしてしまうこともあるのです。
頭皮もお顔と同じ皮膚。
洗顔料を皮脂量が多い人は「さっぱり系」乾燥肌の人は「しっとり系」を選ぶように、シャンプーも『汚れをキチンと落としながらも潤いをキープする』そのような自分の頭皮状態に合った洗浄力のものを選ぶことがベストです。
インターネットなどで情報が錯綜する現代。
惑わされすぎず自分の頭皮に合うものを選びましょう。
アミノ酸が配合されているアミノ酸シャンプーは本当に優しい?
「アミノ酸シャンプーは優しいから良い」という声を最近よく耳にします。
シャンプーには必ず界面活性剤(洗浄成分)が配合されており、アミノ酸はそのひとつで低刺激、洗浄力も優しく保湿効果も高いと言われています。
しかし「アミノ酸シャンプー」と言われるものがすべてそうなのでしょうか。
通常、シャンプーはいくつかの洗浄成分が配合されていますので、すべての洗浄成分の配合率や合計量によって大きく変わってきます。
「アミノ酸シャンプー」に決まった定義は無く、ほんの少しアミノ酸を配合しただけでも「アミノ酸シャンプー」と謳うことができるのです。
ではシャンプーの洗浄力の強さを見極めるにはどうするか。
目安は『泡の量』です。
スタイリング剤がついていたり、頭皮が汗などでベタベタしているにも関わらずモコモコとした泡が立つシャンプーは洗浄力が強いと言えるでしょう。
「アミノ酸シャンプー」=「優しい」とは一概には言えないということをお忘れなく。
シリコンが配合されていないノンシリコンシャンプーは本当に安全?
ノンシリコンシャンプーにこだわる方が多い昨今。
「シリコン」はそんなに悪者なのでしょうか。
シリコンは手触りを滑らかにしてくれる優秀な成分で、ヘアケア製品だけでなくメイクアップ製品でも配合され刺激もなく安全な成分です。
「シリコンが毛穴を塞ぐ」説もありましたが大手化粧品メーカーが実験の結果、ウソであることを公表しています。
シリコンは髪をサラサラ・ツルツルにしてくれますが、シャンプー本来の目的である「頭皮の汚れを取り除くこと」とは関係ありません。
また髪がサラサラ・ツルツルになったり、髪がしっとりまとまったりすると洗浄力が弱く優しいシャンプーと感じてしまいますが、髪の洗い上がりでシャンプーの洗浄力を判断することはできません。
シリコン配合で洗浄力のやさしいシャンプー、シリコン無配合で洗浄力の強いシャンプーもあるのです。
シャンプー選びで髪の美しさに大きく差が出ます。
土壌がよくないといい植物が育たない様に、頭皮が健康でなければ美しく豊かな髪は育たないのです。
特定の成分の配合、無配合という言葉に惑わされず、自分の頭皮状態に合った洗浄力のシャンプーを選ぶことが大切です。