冬の乾燥は、肌や髪のトラブルを増やす要因です。
1年で湿度が最も低下する冬は、美容にとっては大敵ともいえるシーズン。
空気が乾燥すると肌や髪も乾燥し、さまざまなトラブルを引き起こす要因となるので、この時期はしっかりとした乾燥対策をすることが冬老けを防ぐカギとなります。
特に加齢により保湿力が低下しているCA101世代の肌は、冬の乾燥対策を怠るとシワやたるみ、くすみなどのエイジングトラブルが増えるので気をつけたいもの。
毎日念入りに保湿ケアしているのに乾燥が気になるという人は、お手入れ方法が間違っているかもしれないので、この機会に見直してみましょう。
意外と多いのが、肌の保湿ケアは十分行っているのに頭皮のケアは何もしていないというケース。
頭皮も顔とつながった同じ一枚の皮膚なので、肌が乾燥しているときは頭皮も乾いているということ。
頭皮の乾燥はフケやかゆみ、抜け毛や白髪などを引き起こす原因になります。
潤いのある健やかな頭皮でないと美しい髪は育たないので、肌同様に頭皮の保湿ケアを念入りに行いましょう。
肌が潤いを保つしくみを知って、乾燥をくい止める!
ここで、肌が潤うメカニズムを理解しておきましょう。
肌の水分は「NMF」「細胞間脂質」「皮脂」という3つの保湿因子によって保たれています。
「NMF」は細胞内に水分を溜めこむ成分。
不足すると水分を保持できなくなり、細胞内がスカスカになり弾力を失います。
「細胞間脂質」は細胞と細胞のすき間を満たし、肌内部からの水分の蒸発を防いでいます。
「皮脂」は皮脂腺から分泌された皮脂や汗が混ざり合った天然のクリームともいわれ、肌表面に膜をつくって水分の蒸発を防ぐフタの役割を担っています。
これら3つの成分のどれが不足しても肌が水分を保持できなくなり、乾燥をまねく要因となります。
では、保湿成分はなぜ減少してしまうのでしょうか。
肌が正しく28日でターンオーバーを行っていれば保湿成分はきちんと生成され、潤いは保てます。ところが、加齢とともに新陳代謝が弱まりターンオーバーが乱れがちなCA101世代の肌では、保湿成分を生成する力が低下してしまうため乾燥が進むことに。
さらに、冬は湿度の低下も肌の乾燥に追い打ちをかけます。空気には水分量の多いところから水分を奪おうとする性質があるため、湿度の低い冬は空気が肌の水分を奪ってしまうのです。
このように、乾燥する冬は肌や頭皮にとって最悪のコンディションをまねきがち。
まずは、乾燥によるトラブルが起こる前に、肌の細胞内までしっかり潤い成分を浸透させる保水・保湿ケアを行うことが大切です。
肌には化粧水とクリームで、頭皮には専用エッセンスで潤いと栄養を補給して冬老け知らずの肌でこの時期をのりきりましょう。