夏に臭うのは、汗の量が増えるから。
頭皮は体や顔の汗のようにこまめに拭き取りにくい部位。
しかも、頭皮の皮脂量はTゾーンの2倍以上にもおよぶので、体の中でもニオイの原因となる汗・皮脂が多いのです。
汗や皮脂は分泌されたばかりのときは無臭ですが、その成分が分解されるときに化学反応を起こして嫌なニオイが発生します。
皮脂量は年間を通して変わりませんが、夏は汗を大量にかくので皮脂と混じり合うことで毛穴も汚れやすく、他の季節よりニオイが強くなります。
シャンプーで皮脂や汚れが毛穴に残った状態でいると、どんどん悪臭になるので毎日しっかり洗い落とすことが大切。
ただし、必要な皮脂まで除去してしまうと乾燥が加速してフケやかゆみなどのトラブルをまねくので注意しましょう。
肌に住み着く「菌」もニオイの原因に。
夏は菌が繁殖しやすいこともニオイの原因のひとつ。
皮膚には1兆個にもおよぶ菌がいるといわれています。
もともと菌は、私たちの健康にとって大切な働きをしているのですが、繁殖しすぎるとニオイや頭皮トラブルの元に。
菌は皮脂や汗、毛穴に残った汚れや垢などをエサに繁殖しますが食べ残したカスが分解されるときに不快なニオイ成分が発生します。
特に頭皮は髪が生えていて暗く湿った場所なのでムレやすく、菌の繁殖にはこれ以上ない環境。
ニオイを防ぐには、菌が繁殖しにくい頭皮環境をつくることが重要です。
また、皮脂が空気に触れて酸化することもニオイの原因に。
特に40歳を過ぎてからは抗酸化力が弱くなり、酸化しやすい体質になっているため、若い頃よりニオイが強くなっています。
香水などでごまかさず、ニオイを元から断つケアを行うことが大切。
夏の紫外線も酸化を促進する要因なので、紫外線ケアをしっかり行うことも忘れないようにしましょう。
菌は肌の栄養素をつくったり病原菌が増えるのを防いだりなど、頭皮や肌のために必要な役割をしています。ところが汗をかく夏は、菌が必要以上に繁殖してしまうため不快なニオイを発生するようになります。
頭皮臭にサヨナラ!3つのニオイ対策
汗を抑えるケアやニオイが発生しにくい体質づくりをすることで嫌なニオイを軽減することができるので、さっそく今日から始めましょう!
皮脂の量は自分ではコントロールできませんが、汗は自分でコントロールできます。
汗を抑えることで頭皮の皮脂量も抑えることができるので、自分で汗をかかないよう工夫しましょう。
- 直射日光に当たらないようにし、涼しい服装にする
- 帽子は頭皮に汗をかきやすいので、日傘でUV対策を
- 制汗スプレーなどで頭皮の汗を抑える
- 臭う前にこまめに汗を拭き取る
ニオイの元となる菌は、頭皮の毛穴に詰まった皮脂をエサにして繁殖しやすくなるので、頭皮用シャンプーで毎日しっかり除去しましょう。
ただし、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の乾燥を引き起こすので、乾燥が進むCA101世代には禁物。
天然成分配合の頭皮にやさしいシャンプーがおすすめです。
その他にも、ヘアスタイルや分け目を変えて通気性をよくする、シャンプー後は必ずしっかりドライヤーで乾かすなど、菌が増殖しにくい頭皮環境をつくることが効果的です。
ニオイを発生しにくい生活習慣を心がけることも大切。
肉や揚げ物を摂りすぎると、悪臭のもとになる成分が体内に溜まるので油物は適度に控え、バランスのよい食事を摂りましょう。
また、睡眠不足は頭皮環境を悪化させるので、良質な睡眠を心がけて。
夏でも湯船に浸かったり、運動をして汗腺の働きを活発にすると、ニオイの少ないサラサラの汗をかきやすくなります。