肌と同様に見た目印象を大きく左右するのが「髪質」。ハリ・コシがあり、髪の表面は艷やか……すーっと指通りのよいしなやかな黒髪は、清潔感とともに若々しい印象を導きます。
一方、ハリやツヤのない状態では、うねりや枝毛などのエイジングサインが目立ち、一気に老けた印象へ。とくに“ツヤ”の有る・無しで、見た目印象が大きく異なります。正しい知識とケア法を学び、美髪を目指したいものです。
ツヤ髪のポイントは、ずばり「キューティクル」。皆さんも聞き覚えのあるワードだと思いますが、髪の構造からすると一番外側にあります。
通常はうろこ状でたけのこの皮のように少しずつ重なって構成されています。このキューティクルの状態がきれいに整って並んでいれば、輝かしいツヤ髪をキープできるわけです。
ただし、キューティクルはとても繊細な構造なので、たとえば、紫外線やドライヤーの熱、タオルの摩擦などの影響ですぐに壊れてしまいます。
キューティクルが毛羽立ち、正しい働きができなくなると、髪の中にある成分も外へ流れてしまいます。パサつき、枝毛、切れ毛といった髪のトラブルが発生し、ツヤ髪どころかダメージが加速してしまいます。
ここで、毎日の生活で簡単にできる、キューティクルの正しいケア法をお教えします。
キューティクルの弱点を知ろう
キューティクルにダメージを与えるのは摩擦、熱、静電気、紫外線の4つ。また、キューティクルは濡れる(湿度が高くなる)と開く性質を持っているので、髪が濡れた状態は無防備な状態です。
キューティクルはうろこ状の物が重なり合っていますが、ダメージがひどくなるとキューティクル自体が剥がれ落ちてしまいます。死んだ細胞の髪は剥がれ落ちたキューティクルを再生する事はできないため、ダメージがひどくなる前にケアすることが最も大切なことなのです。
ツヤ髪をかなえる秘訣はドライヤーの使い方をマスター
キューティクルがキレイに整っていれば、髪にツヤがでます。トリートメントなどのアイテムでキューティクルを整えるのも大切ですが、物理的にキューティクルを整えることも効果的です。キューティクルは根元から毛先に向かって重なり合っているので、
- ドライヤの風を根元から毛先に向けて当てる
- 手ぐしで髪をとかしながら(軽く引っ張るように)する
この2つを意識してケアすると、キューティクルが整います。キューティクルは毛穴同様に「温めると開き、冷やすと閉じる」性質を持っているので、髪が8割程度乾いたら、最後にドライヤーを“冷風”にして髪を冷やしましょう。
そうすればキューティクルが引き締まり、よりツヤがアップします。
ツヤのある髪を目指して是非キューティクルを整える事を日々のケアで心がけてみてください。