無添加=安全ではありません。
「無添加」と表示された化粧品を近年よく目にします。
無添加化粧品というと、何となく肌に優しそうなイメージを持ってしまいますが、化粧品において「無添加」とはいったいどういう意味なのでしょうか。
食品と違って化粧品には、国が定めた薬事法上では無添加の基準が存在しません。
そのため、無添加の基準はメーカーによって異なります。
例えば、防腐剤は無添加として扱われる代表成分ですが、法律上、化粧品は3年間変質・変色等をしないという制限があるため、防腐効果のある成分は必ず配合されているのです。
もし防腐剤が入っていなければ、化粧品に細菌などが繁殖しやすくなり、かえって肌トラブルを引き起こしてしまうからです。
つまり、無添加にはきちんとした定義はなく、どんな成分が入っていてもメーカーの基準によって無添加と表示されている可能性があるということです。
必ずしも無添加=安全というわけではないので気をつけましょう。
自分の肌に合った化粧品選びを。
化粧品を選ぶ際に大切なのは、無添加だから安全・安心とイメージだけで安易に捉えるのではなく、成分を必ず自分でチェックすること。
一番大切なのは、自分の肌質に合っているかを見極めることです。
知らずに使うと、たとえ「無添加」と表示された化粧品でも肌トラブルを引き起こす場合もあります。
Aという成分は無添加だったとしても、自分の肌質に合わないBという添加物が配合されているというケースも。
どのような成分が入っているか、何が無添加なのか、自分にとって必要な成分は含まれているのかどうかをしっかり確認して、「無添加」という言葉に振り回されることなく化粧品を選ぶようにしましょう。
一般的に体によくないと思われている成分でも、使用量や使用方法によっては機能性や使用感を向上させるというメリットがあります。
きちんとした知識を身につけ、成分をきちんと理解した上で使うことをおすすめします。