美をつくり、髪の成長に不可欠な栄養素「たんぱく質」

肌のハリから生命体までを維持する働きがあります

たんぱく質は人間の身体にとって欠かすことのできない栄養素。

筋肉アップにたんぱく質(プロティン)の摂取が効果的であることは有名ですが、たんぱく質の効果はそれだけではありません。

臓器や血液、骨、皮膚などの主成分もたんぱく質です。

また、肌のハリを保つのに重要なコラーゲンや、生命体を維持するための酵素などもたんぱく質でできているほか、免疫機能を高める働きや、成長を促すホルモン、消化酵素の構成など、人間のさまざまな生命維持のために重要な役割を担っています。

ひと言でたんぱく質といっても、その種類は千差万別。

たんぱく質は複数の種類のアミノ酸が集まって構成されたもので、アミノ酸の組み合わせによっておよそ5〜10万種類ものたんぱく質が生成されます。

 

髪のためにも積極的に摂りたい「たんぱく質」

髪の主成分もケラチンというたんぱく質。

髪の成分はおよそ、たんぱく質が80%、水分20%、脂質3%でできています。

つまり、美しい髪を育むためにも、たんぱく質は重要ということ。

たんぱく質はアミノ酸の集合体ですが、体内の5〜10万種類ものたんぱく質のすべてを構成しているアミノ酸はたったの20種類しかありません。

その20種類のうち9種類のアミノ酸は体内では合成されないため、「必須アミノ酸」と呼ばれ、食事など外部から補う必要があります。

食事で摂ったたんぱく質は胃でアミノ酸に分解され、血液で全身に行きわたり、新しいたんぱく質に合成されます。

漢方で髪は「血余」と呼ばれ、血が余ってできるという意味があります。

つまり、髪は血液が一番届きにくい末端にあるため、栄養を届けるにはたっぷりとたんぱく質を摂ることが大切なのです。

 

吸収率やバランスを考え食事から摂取すること

食事で摂らなければならない1日に必要なたんぱく質量は「体重×1.0g」。

ところが、加齢とともに胃のもたれを感じやすくなるように、CA101世代は消化機能が低下しているため必要なたんぱく質量では足りない傾向にあります。

しかも年齢を経るごとにエネルギー代謝量は下がっていてカロリーオーバーになりやすいので、低カロリーで高たんぱく質な食品を摂るようにしましょう。

ただし、すべての食品にたんぱく質が均等に含まれているわけではないため、なるべく必要なアミノ酸が豊富に含まれている食品を摂ることが大切です。

とはいえ、たんぱく質のことばかりを考え、偏って摂っているとそれ以外の栄養素である脂質やビタミン、ミネラルなどが不足してしまうので、バランスよく必要なたんぱく質量を摂取するように気をつけましょう。

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